■ J23 Side chair / J24 Arm chair
W550・D510・ H770
Oak・Cane
木と籐で作られた椅子
直線を基調としたオーク材のフレームは必要な太さだけ残した細身の構成に、そこへ籐を編んでいくことで座面と背もたれを形成していきます。背もたれは上下で曲率の異なる曲木のフレームに籐を編んでいくと立体的な曲面が作り出されます。籐という素材だからこそ成し得る軽さや、体に沿う曲面の心地良さが備わる椅子が作れたように思います。
昔からある木と籐という素材を、シンプルで必然性のある形に落とし込んでいけば、どうしたってデザインは古めかしく質素ともいえるような印象になってしまうのかもしれませんが、現代のコマーシャリズムや作者の自我からも解き放たれたようなこのプリミティブなデザインの椅子が今の私には愛おしいものに感じられます。
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