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Dec 2013

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内外建具
キッチン設備
造作家具 他


服部信康建築設計事務所

 *

夏の終わり頃に最初に現場現場に訪れた時の写真がありました。難解な形状のコンクリート躯体と分厚い施工図を手に果たして遂行できるのか?と実は大きく動揺していました。それがクライアントや設計者、施工業者さん、そして私のスタッフにも悟られないように淡々と振る舞ったのも覚えています。内外の建具を枠から順にひとつづつ納めていき、コンクリートの矩体に木製の部品が備わっていくことで。少しずつ建物が住まいとして血が通い出したように感じていました
夢中になって製作していた約3ヶ月でした。動揺を隠すようにしていましたが、結局は見透かされていたのか設計の服部さん、工務店さん、スタッフの皆に何から何まで助けていただきなんとか終えることができたように思います。

作り手として、この製作を通して身に付いたものが何かはまだ理解できていませんが、以前よりも腕まわりが太く、力強く生きれるようになった気がしています。そして、製作者としての責任をこれからも全うしてクライアントさんとは末永くお付き合いさせていただきたいと思っています。





Sep 2013

籐編み TVボード
y chair dining table


TV Bord
Oak / Cane
W1800・D500・H400

Dining Table
Oak
W1600・D870・H700



Sep 2013

服部建築
はっとり
服部建築
はっとり
 


Window Chair
Dining Table
Side bord

Kurumi

服部信康建築設計事務所

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否定してきたものを肯定してみた
装飾や色彩がこれほどまで豊かさをもたらしてくれるとは考えていませんでした

デザインとかアカデミックとかより
もっと地に足をつけたモノつくりがしていきたいと思うきっかけになりました




Aug 2013

kitchen cabinet


Cupbord
Oak
W1500・D500・H800


Aug 2013

oak cabinet


Cabinet x 2
Oak
W1080・D400・H900



Aug 2013

credenza oak
credenza oak


Credenza

Oak / Iron
W2250・D500・H650



May 2013

籐編み キャビネット
真鍮 把手
籐編み キャビネット2


玄関に置かれるキャビネット
下足入れとして、また架台として季節のしつらえが飾られることになる

  *

依頼主の自宅玄関には備え付けの収納などがなく、そう広くはないその空間に家具を置くことにも少し戸惑いがあった。また、収納としての役割というよりは、家の顔となる玄関にふさわしい家具がどのようなものかを悩み続けていたようでもあった。そうして依頼主が巡りに巡って見つけたのが北欧製のビンテージ家具で籐編みの引き違い戸のもの。それはウェグナーがデザインしたとても控えめで品の良い、ただし背の低いサイドボードであった。
玄関の家具はそれを下敷きに空間にふさわしいプロポーションで製作することにした。籐の編み方や、足下の樹種を違えているあたりのディティールはウェグナーのデザインに倣ったもの。真鍮の手掛けはバランスを見て加えることにした。

籐の控えめな素材感と、編み込みというハンドワークの温かな表情は、木の家具とはまた異なった魅力がある。天然素材ゆえの経年変化というのも、無垢材を扱う私達にとっては馴染みあるもの、今はまだ明るい籐の肌色も、これから木材と同化するように飴色がかっていく。時は刻まれ、この家具の品格は増していくだろう。



Aug 2013


Chest
W1500 D460 H980
Cherry OilFinish


 

Jul 2013


Book Shelf
W1200 D460 H2000
Cherry OilFinish

ローズウッドの小茄子型の把手は削りだしの自作。棚板は蟻溝の端食みがアクセント、坊主面としているので光のうけ方が奇麗。棚板に本をぶつけてもいためることはない



Jun 2013


TVbord
W 2000 D460 H400
Cherry / OilFinish



Mar 2013


手掛けた仕事を見直すように、また思い返して感慨にふけったり、つい先日のことなので、それほど昔の話ではないが
新しい仕事に集中して取りかかると、少し前のことがものすごく昔の出来事のように思える。
いくつか作品を見返す中で、依頼主には些細なことかもしれないが、私には大きなメッセージをいただくことになった出来事がある。
依頼いただいた家具は、リビングのボードとドレッサーの二つ。ご主人がわざわざ工房まで足を運んでくださったのは1年程前のことで、どのようなデザインが好きだということや、私たちに相談を持ちかけることになった経緯などの話をうかがった。打ち合わせのなかで印象に残ることがいつも何かひとつあるのだが、その時の私にはご主人が最初に話された動機のことが印象に残った。
ご主人はこの春に退職され、新しい生活の場を設けるこの機会に、結婚した当時に妻に買ってあげることが出来なかったドレッサーを作ってあげたいということを冗談を交えて面白おかしく話してくれたように記憶している。

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納品当日は雨降りで、奥様は風邪を引かれていて立ち会えなかった 。
後日、メールをいただいた。
ご新居にて奥様に鏡台をお披露目された様子が書かれてあった。
「妻は大感激で椅子に座ったり鏡をのぞき込んだりして、しばし鏡台から離れませんでした
これで私も永年の負い目というか、心に引っかかっていた思いが解決したようで嬉しいです」

 *

鏡台を作るにあたって、いつもと違ったのを憶えています。
いつもは、こちらがリードするようにデザインを説明して、お客様に理解を促すように進めていく。それが反対に、こちらが理解をしながら作っていく感じだったように思う。これをものすごくかいつまんだ解釈にすると、私よりもご主人の方が「よい家具にしようとしていた」ということだと言える気がする。

私は作家でもアーチストでもないので、製作の依頼を請けることがなければ、たぶん何も作らないと思う。
私から発信するメッセージというようなものは然程ない。
ものを作る上で、いつも気になるのは、例えば、その家具が置かれる空間や使う人がどうか、という背景や、このご主人の場合であれば、人と空間に時間軸が加わっていて、それは物語といえるかもしれない。物語や空間において、きちんと文脈がつながるかたちでモノづくりがしたい。

この鏡台では、私は一歩ひいたところで 製作していたのかもしれない。それも文脈においては正解ということで良かったのだろうと思っている。

まだまだ力のない私たちができることなんて、そう多くも、また大きいことでもない。見逃しそうな小さなことをしっかりと拾えるように、少ないながらも培った経験をきちんと役立たせることができるように、いつも準備するだけである。



Mar 2013

楕円テーブル
TV台


TVbord

W1700 D420 H270
Oak / Soapfinish

木そのものが家具の魅力となる。私たちが出来ることは、ただ少し調整するというくらいのことです。

ひとつひとつのモノを大事に選び「ヒトがモノで上手に暮らす」そんなお家であった。ご夫婦のセンスという規律でとても気持ちのよい空間に感じる。製作前に下見に来た時に、ここに何かをデザインしたいというより。家具が、ここにそっと仲間入りできる様なもになれば良いと思った。スタイリッシュとかデザインとか、ちょっと疲れてしまうものでなくて静かに存在する家具、暮らしに寄り添う優しい道具。

これから、こういう事をもう少し考えて家具作りをしていくことにしよう。



Feb 2013


Frenchdoor Cabinet

W1200 D400 H870
Oak OilFinish

LowBord
W2000 D450 H350
Oak OilFinish

真鍮の把手は厚みのある板を曲げて製作
この数ミリの違いで、見た目の質感だけでなく感触に違いが生まれる
無塗装の真鍮は、あっという間に木に馴染んでいく


 

2012


Credenza
W2700 D450 H650
CharcoalWalnut・IvoryWood


かすかに染色したウォールナットとホワイトアッシュ、そのコントラストの妙と染めたことで引立たされる(と同時にあやふやになる)杢目の美しさを感じとってもらえるだろうか。どの家具をとっても用いた材には多かれ少なかれに思い入れがある。



2012


TVbord
W2000 D480 H450
Oak / Oilstain

オークを着色で、これまでで最高の着色具合に仕上がった 。ビンテージの家具に倣って深みのあるチーク色に。染めた仕上げゆえの杢目の美しさや、気取らない感じの雰囲気に仕上がるのは本来、道具としての家具にはありなのではないかと思う。

それに、塗装には塗装なりの難しさや奥深い技術がある。良い家具屋には良い塗装方がいる、というほどで専門職が存在する分野でもある。
そこまでは、言わないとしても日々の試行錯誤や、情報収集は大切です。あれこれ相談にのってくれたり、お世話になっている塗料を運んでくれる業者さんには本当に感謝しています。



2012


LowBord
W2000 D460 H450
Walnut OilFinish / Iron




2012


SideBord
W1900 D370 H530
Oak OilFinish / Iron



 

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