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ロールドア(蛇腹戸)の家具を製作しました。
この蛇腹戸というのははじめての試みでしたが、その作動性も佇まいの良さも申し分ないものに仕上げられたように思います。蛇腹の戸は閉じた姿も、開け放った姿もどちらも美しいのがその最大の利点だと考えていて、オーディオ機器類、雑多なものを収めておく引出し、書籍のコーナーというように、家具の内部においても建築の文脈に沿うようにシンメトリーに美しく配置しました。

蛇腹の戸を製作するには、板を細かく縦割りにしてから、再び繋ぎ直すという作業が必要になります。
この板割りと繋ぎ直しの作業の際、ナンバリングして元の位置にもどしてあげることで再び木目は揃うことになります。今回のボードは横幅が2700程あって、割いた板は200本にもなりましたが、きちんと戻してあげたので木目が綺麗にそろっています。
蛇腹戸の設計の際には、北欧ビンテージから家具作家さんが作るような家具まで様々な家具を参考にしましたが、古い北欧ビンテージの家具は突板ではあるものの、木目も揃って、手掛けも美しく削られていて、やはり、そこを基準とすることになりました。
毎日、工房で製作していると端材が多く出るので、こうした蛇腹の戸などはその端材を用いれば、端材処理も進んで良いのですが、安易な方向に舵を取らずに、依頼主が一生をともにする家具ということを肝に銘じると、進むべき方向は自ずと見つかるものだと思っています。

家具にあわせてその上に引き違い戸も製作しました、この建具のおかげで、空間はステンドグラスから漏れる光に限られていっそう穏やかなものへと変わります。
今回、製作した家具と建具は細々と凝っているものの、その佇まいはとても大人しいもので、そこにあることが自然すぎて、その存在をも疑ってしまうようなものかもしれません。

主張の強い家具をつくることも、同化してしまうほど協調する家具をつくるのも、細々とした工夫を凝らすも、単純明解で大胆な仕事をするのも、すべてはそれが居心地の良さに繋げられると良いですね。

 

建築設計 あつみ建築

Feb 2015

サイズ
W2755・D450・H422
 仕様
Red Oak ソープフィニッシュ

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