木と籐でつくられた椅子のFOLKE II
垂直に立ち上がる直線部材の脚と、曲率の異なる上下二本の背もたれで構成されるのは姉妹品のFOLKE Iと同様です。
しかしながら、背もたれを編み込むことで全く異なる表情の椅子に仕上がっています。
編み込みの素材には、デーニッシュラッシュではなく皮籐を選んでいます。
籐の編み込みの表情はより繊細なものになり、また、籐という素材がもたらす最大の恩恵の軽さがこの椅子の魅力でもあります。
編み込まれた曲面で、背中を包み込んで支えるような座り心地は、とても豊かな時間をもたらしてくれることと思います。
昔からある木と籐という素材をシンプルで必然性のある形に落とし込んでいけば、どうしたってデザインは古めかしく質素ともいえるような印象なものになってしまうのかもかもしれません。でも現代のコマーシャリズムや作者の自我からも解き放たれたようなこのプリミティブなデザインの椅子が今の私にはちょうど良くてとても愛おしいものに感じられます。
民藝の思想にも通じるこの椅子の名前をFOLKE IIと呼ぶことにしました。