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常滑市 住宅

・キッチンと繋がる食卓
・キッチン後ろからリビングまで続く約6mの家具
・窓際のソファー
・ソファー脇の籐扉のテレビ台
・米杉板壁の部屋の多目的な三方カウンターと上部戸棚

 すべてチェリー材で製作

昨年の秋、三方カウンターの取付けから始まり、ひとつ家具を作り添えてはまたひとつということでしか進めない、納めの難しい家具が続く現場でした
新年をご新居で迎えるはずのお施主さんにはお待ちいただくことになったわけですが、時間をかけた分、良い家具、良い住まいが出来上がったと思います

私たちは無垢の木で家具を作っているのですが、寸法が大きな家具や部屋の端から端まで繋がるような家具となると、木が反ったり、収縮していくことを考慮した造りを考えなければなりません
表には現れないことや、数字通りというわけにはいかない仕事をしています
それが建築と複雑に取り合う場合もあって、現場ではすんなりといかないことのほうが多いかもしれません
同じ木を知る大工さんとは、現場であれこれ相談をかわしながら、家具を作りつけていくことになるのですが
今回は私達では足りないところで、本当にたくさん力をかしてもらいました
私でできることは惜しみなくやっているのですが、それでも感謝する気持ちのほうが上回ります
私が携わる仕事は、困難な現場であることも多いのですが、何かに向かって皆が同じ先を見ている、、そんな感じがあります
協力といってしまうと少し青臭い気がするのですが、そういうことは、確実に結果に違いがてくるものだと私は思っています

そうして出来上がった家具達ですが、ディティールもさることながら、この空間に気持ちよく溶け込んでいることが何よりだと感じます
家具も含めて、無垢の木が多く用いられている空間ですが、その場に立ってみて気づくのは、光を取り込んでこそ、それが活き活きしてくるということ
白の建具の生地越しに映る自然の景色を見ていると、デザインがどうとかいったことは、なんだかどうでもよく思えたり
でも、ソファーの生地を穏やかなグレーにしたことでこの景色が活きてくることを思えば、やっぱりデザインするということは大事なことで違っていない
そう思ったりもします

何を思って仕事をするのか、時々、私自身に問いただしてみるのですが
そこで暮らす人にその美しさや心地よさで豊かさを感じてもらえれば、ということだけなのかもしれません

 

建築設計 家具設計 服部信康建築設計事務所

住宅設備家具

Jan 2017
仕様
チェリー/オイルフィニッシュ

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