夏の終わり頃に最初に現場現場に訪れた時の写真がありました。難解な形状のコンクリート躯体と分厚い施工図を手に果たして遂行できるのか?と実は大きく動揺していました。それがクライアントや設計者、施工業者さん、そして私のスタッフにも悟られないように淡々と振る舞ったのも覚えています。内外の建具を枠から順にひとつづつ納めていき、コンクリートの矩体に木製の部品が備わっていくことで。少しずつ建物が住まいとして血が通い出したように感じていました 夢中になって製作していた約3ヶ月でした。動揺を隠すようにしていましたが、結局は見透かされていたのか設計の服部さん、工務店さん、スタッフの皆に何から何まで助けていただきなんとか終えることができたように思います。 作り手として、この製作を通して身に付いたものが何かはまだ理解できていませんが、以前よりも腕まわりが太く、力強く生きれるようになった気がしています。そして、製作者としての責任をこれからも全うしてクライアントさんとは末永くお付き合いさせていただきたいと思っています。
内外建具 キッチン設備 造作家具 他
服部信康建築設計事務所